Densah® Burとは

Osseodensificationという考え方を基に開発された
新しいドリルキットです。

「Densah® Bur」は2014年にDr.Salah Huwaisによって提唱された
「Osseodensification(オッセオデンシフィケーション)」という考え方に基づき開発され、
実際にDr.Salah HuwaisがCEOを務めるVersah社から販売されているドリルキットです。

従来のドリルキットとは何が違うのか

「Densah® Bur」を使ったドリリングでは、
従来のドリルキットよりもインプラント埋入時の高い「初期固定」を期待できるので、
「患者様の治療期間の短縮」につながります。
従来のインプラント治療では、抜歯後に骨の治癒を待ち、約6カ月後にインプラントを埋入していました。
そのため、治療完了まで6〜12カ月程度必要で、口腔内の状況によっては1年半〜2年程度かかる場合もありました。
しかし、現在は海外や日本国内でも抜歯した直後にインプラントを埋入する
「抜歯即時埋入、即時荷重」と呼ばれる治療法も広がりを見せています。
「抜歯即時埋入、即時荷重」は治療期間を約3カ月に大幅に短縮することが可能とされています。
メガジェンジャパンは、「Densah® Bur」を日本の抜歯即時埋入インプラントの権威である「林 揚春」先生が提唱する
「4S-コンセプト」の考え方と組み合わせることで「短期間で低侵襲な治療」の実現を目指しています。

私たちは低侵襲であること、治療効果が高いこと、
そして患者様のQOLを下げないことが重要だと考えています。

患者様目線のやさしいインプラント治療

4S-コンセプト

  • Small

    低侵襲

  • Short

    短期間治療

  • Simple

    簡便

  • Safe

    安全

  • 林 揚春先生

  • 医療法人社団 秀飛会
    優ビル歯科医院理事長

  • Director of MINEC Japan

  • 日本大学客員教授

  • MEGA’GEN Implant
    公認インストラクター

  • Versah公認インストラクター

4S-コンセプトとは抜歯即時埋入インプラントの権威である「林 揚春」先生が提唱するSmall(低侵襲)、Short(短期間治療)、Simple(簡便)、Safe(安全)を基本とした、4つの「S」からなる患者様目線のやさしいインプラント治療です。
既存骨を最大限利用し、1回の外科処置で腫脹や疼痛を少なくし治療期間を短縮することで、患者様の負担を軽減できます。患者様にも歯科医院にも有益な治療法と考えます。
4S-コンセプトでは、治療期間を短く低侵襲とするために骨増生や軟組織移植を前提としていません。既存骨を最大限利用することで、抜歯即時埋入から術後8週での印象採得、そして10週でファイナルレストレーションをセットすることを目標にし、治療期間中の患者様のQOLの低下を防ぐことが可能です。

インプラントの安定性を
左右する「初期固定」

「初期固定」はインプラント治療において処置後の安定性を大きく左右する要因となります。
インプラント埋入時の初期固定については一般的にトルク値(ITV=Insertion Torque Value)とISQ値(Implant Stability Quotient)を計測し、トルク値 40<100N•cm(※)、ISQ値は>70が即時荷重を行う上での基準となります。「初期固定を得る」ということは「適正なトルク値とISQ値の基準を満たす」と言い換えられます。
「Osseodensification」は日本ではまだ知名度が高くないものの、海外では「インプラント治療に必要不可欠」と注目されるコンセプトです。
右のグラフは「Osseodensification」とそのコンセプトを基に開発された商品「Densah® Bur」を使用したISQ値の推移を示しています。
通常のケースと比較し、初期固定の高さに加え、2~4週間でインプラントの安定性が低くなる「Stability dip」、ISQ値の低下を防ぐことができます。この「高い初期固定の数値が出せる」ということは、昨今の抜歯即時埋入、即時荷重とも非常に相性が良いといえます。
この「Osseodensification」と「Densah® Bur」については下記で詳しく紹介しています。
(※)埋入トルクについては各インプラントメーカーの推奨トルクを超えないようご注意ください。

本ページについてはトルク値とISQ値の相関については相関はないものとして記載しています。
The effects of superficial roughness and design on the primary stability of dental implants
(Mychelle Vianna Dos Santos 1, Carlos Nelson Elias, Jose Henrique Cavalcanti Lima)

Densah® Burの
逆回転(CCW)ドリリングによる効果

「Osseodensification」は2014年にDr.Salah Huwaisが提唱した新しい考え方です。
これはOsseo(骨)densification(高密度化)を意味し、「Densah® Bur」は「Osseodensification」の理論に基づいた逆回転で使用するドリルキットです。
「Densah® Bur」を逆回転(CCW)ドリリングにて使用することにより、ドリリング部位の骨壁に沿って骨が圧縮され、骨が高密度化し、高いBIC(Bone to Implant Contact)の獲得が期待できます。
また骨の圧縮、骨密度の強化により、通常のドリリングと比較して高い初期固定を得ることが可能となります。
「Osseodensification」は逆回転(CCW)のドリリングにて形成窩周囲の骨壁に沿って骨が圧縮され、それにより骨が高密度化し骨質の改善が期待できます。
右の写真では逆回転(CCW)ドリリングを行った形成窩の周囲が白くなっており、骨が高密度化していることがわかります。下記のアニメーションでも確認できます。

Versah Animation
Versah社提供のDensah® Bur紹介動画です。

Osseodensificationが有効なケース

それでは実際に「Osseodensification」が有効なケースを紹介します。

「Osseodensification」の

  • 骨質の改善

    従来の治療法では骨質の良くない部位に対してインプラント治療を行う場合、より長期な免荷期間を取ることが一般的な考え方でしたが、Osseodensificationを用いることによりバー周囲の骨質改善を行うことが可能となりました。
    逆回転でドリリングされたバー周囲の海綿骨は自家骨の骨内移動により圧縮され骨密度を高め、その結果、埋入トルク・ISQ値を向上させ十分な初期固定を得て治療期間を短縮させることが期待できます。
    この効果は特殊なドリル形態を持つDensah®burを逆回転で用いることにより効率的に行うことが可能です。
    ※画像、テキスト提供協力:あるが歯科クリニック理事長 有賀正治先生

  • 歯槽堤の
    拡大

    狭窄した歯槽骨に対してインプラント治療を行う場合、従来の方法ではインプラント窩形成のドリリング時に歯槽骨の裂開や穿孔を併発してしまうリスクが発生します。
    しかしOsseodensificationでは骨を切削ではなく圧縮・拡大することで裂開・穿孔させることなく安全にインプラント窩を形成することが可能となり、埋入されたインプラントは周囲を緻密な自家骨に取り囲まれるため予知性の向上にも貢献できます。
    また、Densah®burを逆回転で用いることによりドリリング時のチャタリングを少なくし、より効率的に行うことが可能となります。
    ※画像、テキスト提供協力:なかやま歯科 理事長 中山隆司先生

  • 上顎洞底部の
    挙上

    上顎大臼歯部において垂直的骨量の少ない場合、従来はラテラルアプローチによるサイナスリフトを行うことが一般的でした。
    しかし、垂直的骨量の少ない上顎大臼歯部にDensah®burを逆回転で使用すると上顎洞粘膜に直接触れることなく自家骨とも上顎洞底を挙上することが可能となります。
    この手法は短時間の手術を可能とし、またOsseodensificationの骨質を改善させる効果により、骨量が少なくても初期固定をしっかり獲得できるため治療期間の短縮も期待できます。
    Densah® burの登場により患者様ばかりでなく歯科医師にとってもストレスの少ない手術を行うことが可能となりました。
    ※画像、テキスト提供協力:川添歯科クリニック院長 川添祐亮先生

Densah® Burのポイント

  • 逆回転(CCW)ドリリング

    「Densah® Bur」は、通常ドリリング(切削モード)と逆回転(圧縮モード)ドリリングの両方を使用できます。

  • Osseodensification

    ドリルを逆回転で使用することで、骨を切削することなく圧縮し、圧縮された自家骨は刃のねじれ角に応じて逆方向に進んで、骨内の側方および先端方向に運ばれます。

  • クレスタルアプローチ

    上顎臼歯部において、「Densah® Bur」を逆回転で使用することにより、自家骨が骨内の側方および先端方向に運ばれ、骨補填材などをほとんど使用せず、自家骨のみで上顎洞粘膜を挙上することが可能です。

  • Primary Stability

    逆回転により形成された埋入窩は骨質が改善され、骨とインプラントの接触面積が増加し、より高い初期固定が期待できます。

Osseodensificationの
有効性について
症例を交えた動画が
視聴できます。

動画の視聴へ進む

よくある質問

Densah®Burはメガジェンインプラントしか使えないのでしょうか?
「Densah®Bur」は他社のインプラントシステムでも使用可能です。ただし、「Densah®Bur」の最も優れている点は骨質改善による初期固定の高さにあり、抜歯即時埋入、即時荷重を提唱するメガジェンインプラントと非常に相性が良いものと考えています。
操作についてのレクチャーはありますか?
個別レクチャーについてはオンラインでの操作説明が可能です。また、Versah社公認インストラクターの資格を持つ先生による集合型のハンズオンセミナーやライブオペ、オンラインセミナーを定期的に開催しております。
Densah®Burは全ての症例に有効でしょうか?
「Densah®Bur」は硬い骨質には正回転にて使用し、柔らかい骨質には逆回転にて使用することで骨が圧縮されて骨密度化し高い初期固定を得ることができるため、多くの症例に対応が可能です。ただし、Type1の骨質への対応や異種移植骨の緻密化といった非適応症もあります。具体的な症例についてはオンラインセミナーで講師の先生にお話しいただいていますので、そちらもご参加ください。
Densah®Burは利用可能回数に上限がありますか?
「Densah® Bur」だけに限らず、外科用ドリルは、くすんだり、磨耗したり、腐食した場合交換する必要があります。Versah社は、20回の使用を目安に交換することを推奨しています。
手術中に交換が必要になった場合に備えて、交換用の「Densah®Bur」を用意することをおすすめしています。
Densah® Burの金額や購入方法について教えてください
「Densah® Bur」の費用については下記フォームからお問い合わせください。別途担当者よりご連絡させていただきます。
また、Densah®Burの取り扱いは日本国内ではメガジェンジャパンのみとなっております。Versah社本社にてお問い合わせいただいた場合でも弊社経由でご購入いただくことになりますので、ご購入の際にはまずメガジェンジャパンまでお問合せください。
Densah® BurやOsseodensificationについて参考となる文献や症例はありますか?
Osseodensificationについては海外で多くの論文が発表されています。
その中でもDensah® Burの販売元であるVersah社のWebサイトではいくつかの参考症例が紹介されていますので興味のある先生はこちらもご確認ください。https://versah.com/(外部サイトへ遷移します)

操作方法・テクニック・症例は
オンラインセミナーで

  • 林 揚春先生

    医療法人社団 秀飛会
    優ビル歯科医院 理事長

  • 有賀 正治先生

    医療法人Smile&Wellness
    あるが歯科クリニック
    理事長・院長

  • 中山 隆司先生

    医療法人社団 恵翔会
    なかやま歯科 理事長

  • 川添 祐亮先生

    医療法人社団淳和会
    川添歯科クリニック 院長

  • 新井 達哉先生

    有限会社ユーデンタルアート
    代表取締役(優ビル歯科医院内)

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